

インサイドレポート
- 8耐ウイーク編 -
公式練習
火曜にニューエンジンの慣らしを行い、水曜、木曜と練習走行。
我々プライベーターはテスト時間があまり取れないので、疲れるとわかっていても、火曜から走行。(でも少し抑えてはいるけど)
マイナートラブルはあったものの、順調にスケジュールを消化。タイムは木曜日午後にやっと19秒前半へ。エントリー台数からいって予選通過ラインはさほど上がらないと予想されるが、まだまだタイムを上げないと。96年のタイムは19"1。今年は何とか17秒台には入れておきたい。
予選突破
予選当日、台風接近で天候が心配されたが、青空の中でスタート。第1ライダー1回目はじわじわとタイムを詰めていき、2'18"195 でA組26位。第2ライダー1回目で2台に先行を許し28番手へ。
各組上位35台が決勝進出である。これならなんとか予選は行けるかもしれない。しかし油断は禁物。去年みたいにほんのひと開けの差で涙を飲むのはごめんだ。
でもやっぱり、この時点で予選突破の手応えを感じたせいか、曇りになり路面温度も高くない絶好のコンディションになった2回目の予選、17秒を狙っていたはずなのにタイムアップできず。
まぁ、無理して行って、転んだり壊したりしたらまた大変な騒ぎになってしまうし・・・。
最終結果がでるまでドキドキしたが、何とかA組30番手(総合59位)を獲得。最低目標であった予選突破となる。
とにかくほっと一安心。土曜日(上位30台はスペシャルステージがあるが、それ以外のチームは予定は無し)に、マシンチェックとピットワークの練習、そしてゆっくり休養に充てよう。
夜間走行の義務周回をさっさと終わらせて、この日は撤収。
台風襲来
土曜日、予報通り台風襲来。午前中の4耐は、大雨の中開催。午後のスペシャルステージは中止に。
決勝に向け、午後はマシンを整備。しかし、ピットの中は水浸し。外はまだ大荒れ。
夜になってから、ピットワークの練習。ピットストップ時間は25秒程度で行けそうだ。当然、この時は、決勝は台風一過で真夏が戻ってくると思っていたのだが・・・。
雨の決勝
決勝の朝、台風一過のはずがシトシト雨が・・・。おまけに天気予報も良くない。午後から回復するかどうか微妙なところだ。
朝のフリー走行。雨は降りやまないどころか、一層風雨が強くなる。マシンは問題なく走っている。
8時間、雨の中を走るのはちょっとねぇ。なんとか回復してくれないかな。
スタート
スタート前サイティングラップ。
おや?! なんだかエンジンが不調。水を吸ったせいなのか、はたまた他に原因があるのか? しかし、まったく走らないわけではないので、メカニックにはエアボックスのフィルターの交換の準備をしておくように頼んでおいて、そのままスターティンググリッドへ。
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グリッドでNHKのカメラにポーズ。
テレビでは映らなかったが、ビデオにはバッチリどアップで登場! |
スタート直前
やっぱり真夏の太陽の下が似合うよね・・
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カウントダウンが始まりいよいよスタート。スタートライダーは松島。8時間のサバイバルレースの始まりだ。
電気系トラブル発生
走り始めて、すぐにトラブルが深刻なものになる。エンジンが吹けなくなり、10000rpm以上回らない。ホームストレートで、ピットに向け合図を出し、4周目にピットイン。吸気系をチェックし、フィルターを交換してピットアウト。しかし、まったく改善されない。
どうなってんだぁ?
さらに2周走って、再びピットへ。
どうも電気がどこかでリークしているのだろう。どこだ? それともブラックボックスがいかれたか?
今度はプラグ交換と電気系のチェックをし、再スタート。が、さらに事態は悪化。4発のうち1発か2発は死んでいる。吹けないどころか、前に進まない。またピットへ。
これじゃ、まるでVT250だよ・・・。
ここで、原因はイグニションコイルにありと判明。レース前に新品に交換したのだが、そのためにコイルを疑うのが一番最後になってしまった。
コイルとプラグキャップを交換しエンジンスタート。・・・復活!
すでにスタートから1時間半が経過。外装を取り付け、ライダーチェンジをして、清水がコースイン。今度は、ちゃんと走っている。もうあとは、完走を目指すのみ。なんとかチェっカーまで・・・。雨は降り続く。
エンジンが・・・
1時間、清水が走ったあと、ライダーチェンジ。ガス給油のみタイヤ交換は無しで、ピットアウト。
松島が走り始めて、10周位したところで、エンジン音が気になり出す。さらに水温もちょっと高い。さらに5周後、なにやらオイル臭い。エンジンのパワーも落ちている気がする。ピットインまであとわずか。何とかそれまではもってほしい。
あと2周でピットインというところで、サインボードで緊急ピットインのサインが。
やはり傍目でも問題ありか?
ペースを落として走行中、抜いていったウルトラマンチームのライダーが、オイルが出ていると合図をしていく。これはまずいと、後ろを振り返ると、白煙が上がっている。
コース上にオイルをまくのは大問題。すぐにスプーン入り口のコース脇にマシンを止める。するとエンジンからもうもうと煙があがる。覗き込むとエンジンは「ジューーー」と焼肉用鉄板状態。
終わった・・・。
リタイヤ
なぜだ?!
どうしてここで壊れてしまうんだ?!
この時は押してピットまで帰ろうという気はまったく起こらなかった。押して帰ったところで再スタートの可能性はゼロ。
でもあとから思った。みんなの待つピットまで押して帰るだけでもすればよかったな、と。
マシンをここに置き、松島は歩いてピットへ。最も切ないリタイヤの瞬間だ・・・。
御礼
応援して下さった皆さん、後協賛各社、ご協力頂いた多くの方々、そしてチームスタッフ、残念な結果に終わってしまいましたこと、申し訳ありません。
そして、本当にどうもありがとうございました。
後日談
レースの余韻も冷め、ガレージに置いてあるマシンを眺める。
どこがどう壊れたのか? なぜ壊れてしまったのか?
原因は・・・
水漏れである。そしてオーバーヒート。
もちろん晴れのレースで、気温も上昇していたら、あっという間に壊れただろう。いや、壊れる前に異常に気付いたに違いない。それも暖機の段階で。
結局、電気系のトラブルも水漏れも、雨にやられたって感じかな。
これだけの雨でオーバーヒートする訳が無いとか、また電気系がおかしいのか?とか、走っているほうも雨に気を取られすぎていた。まだまだ甘いのかな。
それにしても・・・残念・・・。
御協賛御協力各社(順不同)

アライヘルメット
オレンジカウンティ
DUNLOP
BP
NGK
スクリーンクラフト
D.I.D
SuperBOBCAT(広島)
LEO-CARS
セクレテール
ケンタウロス&皆々様
野口モータース(YSP横浜旭)
SP忠男横浜店&皆々様
Racing Garage ASP.
RC.SUGO
SRS KUBO
クレバーウルフレーシング
旭運輸
MONSTER
KNOTS FACTORY(snap-on)
Club House
岩本酒店
明日香
ミスターバイク(熊本)
本家工務店
その他、大勢の応援・御協力頂いた方々
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